漫画「遊☆戯☆王(ゆうぎおう)」の魅力や面白さについて

橙的に面白いと思ったポイント

最初に管理者がこの作品を面白いと思ったポイントを紹介します。

・色んなゲームが登場して、ゲーム好きにはたまらない。

・闇のゲームに負けたときの罰ゲームが相当シュールで残酷。

・クラスメイトやライバル、など個性豊かなキャラクターが登場。

・一世を風靡し、今なお人気の高いカードゲームの原点

1巻のあらすじ

ゲームの好きな高校一年生の武藤遊戯(むとうゆうぎ)がゲーム屋を営む祖父の武藤双六(むとうすごろく)から譲り受けた「千年パズル」を、完成させることから話が始まります。

千年パズルはエジプトのファラオの墓から発見されたもので、完成させたものには「闇の知恵と闇のゲームの番人としての力が授けられる」との伝説があります。

遊戯はその内容を自分の願いを一つ叶えてくれるものだと解釈し、8年間諦めず千年パズルに挑戦し続けて、完成させたのです。

千年パズルを完成させた遊戯は闇のゲームの番人としての力を手に入れ、

・遊戯をいじめた制裁として、クラスメイトの城ノ内克也本田ヒロトをボコり、その報酬として遊戯から金を巻き上げようとした上級生の風紀委員

・遊戯をいじめられっ子として、八百長のドキュメンタリー番組を作って放送したディレクター

・遊戯を地獄の「オール・ナイト・ソロ・ライブ」に誘い、チケット販売までさせた他クラスの同級生

・刑務所を脱獄し、遊戯の幼なじみの真崎杏子がバイトしているお店で杏子を人質に取った脱獄囚

・インチキ占いで遊戯を亡きものとしようとし、杏子を襲おうとした他クラスの同級生

・文化祭の場所取りくじ引きで決められた、遊戯たちのクラスの出店場所を自分勝手な理由を言い、力付くで奪おうとする上級生

・自分のうっぷんバラシのために生徒たちの持ち物検査を行い、本田のラブレターパズルを組み上げようとした女教師

これらの者と闇のゲームで戦い、成敗していきます

出典:遊☆戯☆王 コミックス1巻より

橙がなぜ面白いと思ったのか

・色んなゲームが登場して、ゲーム好きにはたまらない。

1巻に登場するゲームはルールがシンプルで簡単なものが多く、実際に試せそうなものから、できそうだけどやればケガをしたり、死んでしまうかもなってものまで登場します。

その中で、面白そうだなと思ったものが、「札束のお金を自分の利き手とは反対の手の甲において、利き手でナイフを持ちお金を指して取り合うゲーム」と「アツアツに熱した大きな鉄板の上に円盤状に固めた氷を͡コテ打ち合いで相手の陣地に入れるゲーム」です。

お金を取り合うゲームはとったお金の枚数で競い合い、最終的にとった枚数の多いほうの勝利となるゲームで、勝ったほうがゲームに使用したお金を総取りできるというルールで欲を出して刺しすぎると、自分の手までいってしまう、欲を抑えられるかを試されているところが面白いなと思うゲームです。

氷を打ち合うゲームは、相手の陣地に入れることとは別に、氷に火薬の入った試験官が刺さっており、氷が解けて試験官が鉄板に接触した時点で爆発する、時限性のあるところと死んでしまうかもしれないというハラハラ・ドキドキ感のあるゲームです。

ただ、どちらもケガをしたり、下手をすれば死んでしまうゲームですので、実際にはやらず、漫画で楽しむ程度にとどめておきましょう。

・闇のゲームに負けたときの罰ゲームが相当シュールで残酷。

遊戯王のもう一つの面白みは、悪役が最後には闇のゲームに負けて、何かしらの罰ゲームを受けるところです。

その罰ゲームが相当シュールで、先のポイントで話したお札を取り合うゲームに負けた相手は、「GREED-欲望の幻想」という罰ゲームを受けて、見るものすべてがお金に見るようになり、お金に溺れる幻想の世界へと落とされました。

氷を打ち合うゲームに負けた相手はシンプルに爆死するという罰ゲームでしたが、他のゲームに負けた相手たちは、「モザイク幻想」という罰ゲームを受けて、目にモザイクをかけられてしまい何も見えなくなったり、「顔面パズル」という罰ゲームを受けて、顔の表面が分解し本来の醜い顔がでてきてその顔をさらされてしまいます。

罰ゲームにより人の本性が浮き彫りになったり、シンプルに死んでしまう展開もあるのですが、人をだましたり虐げる人たちには、何かしらの報いを受けさせられるということを示して悪いことをしてはいけないと諭す内容になっているところが面白い作品だと思いました。

・クラスメイトやライバル、など個性豊かなキャラクターが登場。

元々、遊戯をいじめていたクラスメイトの城之内や本田、ダンスが得意でダンスの勉強をするため海外留学を考えてバイトをする幼馴染の杏子など個性豊かなキャラクターが登場します。

キャラクターは人だけでなく、巻を追うごとに新しいゲームが登場し、そのゲームに登場するキャラクターも個性豊かでとても面白いです。

ゲームのキャラクターは人形やフィギュアになればほしいなと思えるようなものが多く、そういったことを楽しみに考えながら読めるところが面白なと思います。

・一世を風靡し、今なお人気の高いカードゲームの原点

「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」として有名なカードゲームのもととなったゲームが、作中では「マジック&ウィザーズ(M&W)」として登場し、有名な「ブラック・マジシャン」や「ブラック・マジシャン・ガール」、「青眼の白竜(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」や「真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)」が登場します。

ブラック・マジシャン ブラック・マジシャン・ガール
ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン レッドアイズ・ブラックドラゴン

出典:遊☆戯☆王 キャラクターズガイドブック -心理の福音- より

実際のゲームとしては平面的なカードのキャラクターでしかないモンスターたちが、漫画の中では立体ビジョン化して登場し、カードの平面表記では描き切れないカッコよさやモンスター同士のスケール感、本当にダメージを受けてしまいそうな必殺技の攻撃シーンなどが躍動感たっぷりに描かれています。

漫画内に登場するカードゲームをただ単にプレイヤー同士がデュエルしているだけでは、味気なく漫画の絵面としても成立しないところを、モンスターを立体ビジョン化して、戦闘させることにより、ただのカードゲームが躍動感のある戦闘シーンへと変貌し、見ているほうも楽しめるエンタテインメントへと変化させているところが面白と思います。

この方法は、今の漫画界でカードゲームを題材とする者にとってはなくてはならない表現方法でその出発点を見ることができるのも遊戯王の楽しいところだと思います。

いろんなゲームが描かれている、ゲームのおもちゃ箱のような作品です。

興味を持った方は一度、読んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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