漫画「武装錬金(ぶそうれんきん)」の魅力や面白さについて

橙的に面白いと思ったポイント

最初に管理者がこの作品を面白いと思ったポイントを紹介します。

・錬金術を新しい解釈の話にしている。

・錬金術が本来の目的から離れたところに到達した世界の話になっている。

・ジャンプ漫画の神髄を継承した漫画。

1巻のあらすじ

学校近くの廃工場で、見慣れない女性が怪物に襲われそうになっているところを、身を呈して助け、怪物に殺されてしまう主人公の武藤カズキ(むとうかずき)ですが、夜中に気がつくと自分のベットで寝ており、悪夢にうなされる形で目覚めます。

翌日、夜中のゴタゴタでギリ遅刻となってしまったカズキは罰として、放課後に校庭の草むしりをさせられ帰りが遅くなります。

帰りがけに罰を与えた教師の巳田(みた)に呼び止められ、昨日の廃工場で女性を襲っていた怪物が巳田であり、怪物を見たものは始末しなければいけないと襲われます。

そこにカズキを心配してやってきた妹の武藤ましろが、巳田に襲われ食べられてしまいます

ましろを助けるため巳田を殴るカズキだが、錬金術により造られた「ホムンクルス」「錬金術の力」でしか倒せず、返討にあいます。

錬金術の力と言う言葉で昨日の廃工場での出来事を思いだしたカズキは、一度死んだ自分の体の中に錬金術の力があることに気づき、その力を解放して、巳田からましろを救いだします。

カズキが助けに入った女性は錬金術の力である「武装錬金」を操る「錬金の戦士」で、ホムンクルスを倒すために戦っていて、ホムンクルスのアジトになっている廃工場を調べていたとの話を聞きます。

錬金術について話した女性はホムンクルスのアジトを潰すため、廃工場へと向かい、カズキも同行しようとしますが、気絶したましろを介抱するように諭されます。

目を覚ましたまひろを速攻で学生寮まで送り届け、ホムンクルスと戦闘中の女性と合流して、廃工場内のホムンクルスを倒し、女性から「錬金の戦士見習い」として協力することの許可と、女性の名前が津村斗貴子(つむらときこ)と教わります。

廃工場でホムンクルスについて話す斗貴子さんとカズキに鷲型のホムンクルスに乗ったパピヨンマスクの男が近づき、斗貴子さんにホムンクルスの本体を取りつかせます。

何とかホムンクルスの本体が脳へ侵入するのを阻止したが、体に取りついた本体は数日で脳まで上ってくるため、それまでにパピヨンマスクの男を見つけだし解毒薬手に入れる必要があります。

学校内でパピヨンマスクの男を探す斗貴子さんとカズキだが、見つけることができず、焦りだしたカズキのところに蛙型のホムンクルス蛙井(かわずい)一対一での勝負を持ちかけ、カズキは受けます

蛙井との戦いで自分の武装錬金の特性を見つけ、優勢になるカズキですが、止めをさす寸前で力尽きてしまいます。

蛙井の造反を疑い後をつけていたバラのホムンクルス花房(はなぶさ)カズキが止めをさされる寸前斗貴子さんが助けに入ります。

出典:武装錬金 コミックス1巻より

橙がなぜ面白いと思ったのか

・錬金術を新しい解釈の話にしている。

錬金術といえば、化学的な手法を用いて金やあらゆる貴金属類を作り出すことを目的として実験や研究がすすめられた技術で、現代の科学技術の礎を作ったものとして有名なものです。

一応、表立っては本来の目的を達することができなかった技術となっていますが、この世界のあらゆる物質が基礎となる物質が結合し出来上がっていることが発見されたり、化学反応により物質の合成や分解ができるとこを証明しました。

そういった本当の話としても有名な錬金術で、小型の武装装置となる金属と人口の生命体を作る技術のみが成功した世界として描かれており、武装装置を使って錬金術の技術が悪用されないように管理している組織と、人口生命体を作り出しその技術で世界を恐怖に陥れようとする組織の戦いとして、描かれている武装錬金の世界観が面白いと思います。

・錬金術が本来の目的から離れたところに到達した世界の話になっている。

先のポイントでも話した通り、錬金術は化学的な手法で金を作り出す試みが始まりですが、それとは別の考えとして、命を人工的に生成することや生命を永久的に維持させる不老不死をもとめての研究がなされたことも有名です。

武装錬金の世界では金属の生成が行き着いた先が小型の武装装置となる金属「核鉄(かくがね)」となり、命を生成が行き着いた先にあるのが人口生命体「ホムンクルス」と描かれており、錬金術の2つの考えが互いに行き着いた先として描かれています。

ホムンクルスは錬金術で生み出されたもの以外では破壊することのできず、おいて死ぬこともない、ほぼ完全な生命体で命の生成で考える不老不死に近く、ほぼ完成したといえる成果となっています。

ただ、金を生成する考えのほうは、当初の完成予定とは程遠い小型の兵器が終着地となっており、一応の完成を見たホムンクルスが悪となり、未完成の核鉄が正義として描かれていところが面白いと思える作品です。

・ジャンプ漫画の神髄を継承した漫画。

昔のジャンプ漫画の「幽遊白書」や「ドラゴンボール」などに描かれていた、敵として一戦交えた相手が次の話に進むと仲間として、主人公を助けているという内容が武装錬金には描かれています。

1巻の後半ぐらいから登場するパピヨンマスクの男がその役目を担うキャラなのですが、基本スタンスはカズキのライバルとして敵側に居続けます。

ただ、カズキが倒されそうなシーンやカズキたちが苦戦するような場面では、何処からともなく現れては助言をしたり、戦闘に加勢してきます。

その時にカズキたちに対していう言葉が「おまえを倒すのは俺だ」の一言で、ドラゴンボールのベジータ様を彷彿とさせるこの言葉や行動にジャンプ漫画の魂を継承している作品だなと感じられるところがとても面白いと思います。

心躍るような戦闘シーンだけでなく、敵や仲間たちとの友情とカズキと斗貴子さんのストロベリーった展開となるのかならないのかのハラハララブストーリーも見どころの作品です。

興味を持った方は一度、読んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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