橙的に面白いと思ったポイント
最初に管理者がこの作品を面白いと思ったポイントを紹介します。
・作品の舞台が神話の時代から近代へと変わる世界を描いている。
・人がほとんど出ておらず、メインの種族がエルフやダークエルフ。
・異世界転生や異世界転移もののわりに主人公がひ弱。
・神の力を行使させるための方法が斬新
1巻のあらすじ
地球に住む渉里 塊(ワタリ・カイ)がサクラ・シャクンティーラ・アドニエラによって、神話の時代から近代へと変わりつつある異世界ガランドアに呼ばれたところから話は始まります。
サクラは体には神が宿っており、神の力を他の人(ヒューマン)与えることができる存在の神妃であり、神の力を使うことのできるヒューマンを呼ぶため、異世界からの召還者の稀人を呼びます。
こうして召喚されたカイは自分を不要な存在と卑下する超ネガティブ志向の青年で、戦いの真っただ中に召喚されたため、何もできず殺されかけるのですが、サクラを守って一緒に旅をしているハーフエルフのグレイ・エンフィールドに助けられ、なんとかその場を切り抜けます。
すぐ追手に追いつかれ、サクラが殺されそうになった瞬間、カイが身を挺してサクラのことを守り死にそうになるが、サクラの中にいる神シャクンティーラによって起こされ、カイに神の力を授けるネクタールを与えます。
ネクタールを与えられたカイは雷帝(インドラ)の力を持って神呪化し、追手を一掃します。
ピンチを切り抜けた三人はグレイの所属するレムリアンカンパニーを目指し旅をする途中で、敵の雇ったグールに襲われ、グレイが深手を負います。
グールはカイが神呪化して倒すのですが、グレイはグールに負わされた毒により瀕死の状態となっており、カイにサクラのことを託し、二人に見守られながら死んでしまいます。
グレイの死を悲しむ間もなく、敵に襲われ、カイが抵抗しようとするが神呪化の影響でまともに動くことができず、敵にサクラが拉致され、カイも殺されかけるのですがサクラが奴隷商から救ったニアによってカイは助け出されます。
サクラを助けることを誓ったカイは、サクラの監禁されている砦近くで戦闘の準備をしていたレムリアンカンパニーの小隊にグレイの名を使って、指揮権を渡すように話をします。
カイはレムリアンカンパニーの小隊を指揮して、無事にサクラを奪還することができるのか?
出典:神呪のネクタール コミックス1巻より
橙がなぜ面白いと思ったのか
・作品の舞台が神話の時代から近代へと変わる世界を描いている。
作品の舞台が産業革命の最中ぐらいを背景として描いています。
産業革命は蒸気機関などの登場で汽車や蒸気機関を使った船などが登場し、人々の生活が一変して豊かになっていった時代で、この作品にも蒸気機関が登場し、いろいろな機械が作られているところが描かれています。
漫画を読んでいて、歴史に出てくる産業革命もこのような感じだったのだろうなとワクワクしながら、別の楽しみ方のできる作品です。
作中には植民地運営をする企業が描かれていたりと、産業革命とは別に大航海時代の時代背景を見れるような設定もあり、いろいろな歴史を垣間見れるところが面白いなと思える作品です。
・人がほとんど出ておらず、メインの種族がエルフやダークエルフ。
大体の異世界ものでも、メインで登場する種族は人(ヒューマン)であること多く、エルフやダークエルフに至っては、魔力の多く魔法の扱いにたけたチート的な存在として描かれて、ほとんど出てくることのない伝説的な種族なっています。
ただ、この作品は人が希少な種族で神の力を与えられる唯一の存在として描かれ、人のほうがチート的な存在となっています。
エルフやダークエルフは一般的な人として存在し、魔力や魔法といったものを持ち合わせておらず、近代化を率先して行っている種族となっています。
異世界ものとしての種族の存在感が他にはない形で描かれているところが面白いなと思える作品です。
・異世界転生や異世界転移もののわりに主人公がひ弱。
異世界転生や異世界転移ものは世界を渡る際に何かしらのスキルや能力を与えられたり、元から身体能力や魔法に関する数値がもともと高い人間が呼ばれることが多くなっています。
そのため、移動した先では初めから無双状態になっており、敵が現れても相手を蹂躙するようなことが多くなっています。
それに対して、この作品の主人公は超ネガティブなバイト成年で、自分で自分を価値のない人間だと卑下しています。
そんな状態ですので、初めは戦闘など全くできず、自分を守ってくれた人を死なせてしまい、そのひとから託された人も奪われてしまいます。
そんな状態を変えたいと、自分を必要としてくれた人たちのため、カイは奮起し強くなることをグレイに使います。
そこからカイがどんどんと成長していくのですが、困難に立ち向かい成長していく主人公の姿が20年ぐらい前のアニメや漫画とリンクしすごく懐かしさを感じます。
主人公の成長する姿に感動できるところが昔のアニメや漫画を思い出させてくれるところが面白いなと思える作品です。
私のなつかしさは今の若者には新しく感じるのではないでしょうか。
・神の力を行使させるための方法が斬新。
神の力は神の呪いとして描かれ、その呪いは神妃(種族を問わず女性)の乳房に宿っています。
神の力をヒューマンに与える方法が呪乳と書いての授乳…すなわち乳を吸ってその母乳を飲むことで神呪化することができるのです。
神妃1人が持てる神は一柱のみ、一つの力だけでは世界を変えるような相手とは戦っていけるはずもなく、どうしても複数の神の力が必要になっていきます。
そうすると、カイのまわりには女性が集まっていきハーレム状態になります。
そして、神の力の与え方が…なため、どうしても恋愛的な感情が構築されてしまいます。
カイの周りにいる女性たちがやきもちをやいたり、カイに対して嫉妬したりしてしまうのですが、神妃としての役割もあることから、みんなで仲良くやっています。
ただハーレムを作るのではなく、ハーレムができることに意味と役割を持たせて、女の子同士も仲良くできるような環境を作っていることが面白いなと思える作品です。
恋愛あり、お色気満載の異世界冒険譚の作品です。
興味を持った方は一度、読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。